Hurly-Burly 4【完】
その後の買い物では永瀬家の兄妹弟が師匠と兄ちゃん
がヘタ扱かないか見張るような感じだったのは言うまでもない。
とくに真君がフォローしてたような気がする。
師匠が風で飛ばされそうになった時の兄ちゃんの
必死さは恐るべき身体能力で分かった。
ショッピングモールの3階から1階に飛び移ったのだ。
4人でその光景に顔面蒼白してたら兄ちゃんが、
エスカレーターをドタドタ上がってきてにんまり笑うから
ドン引きしそうになった。
この人が事故にあったのに捻挫だけで済んだのは、
体の丈夫さにあるのではないかと改めて思い知った。
さすが、ジャングルの中で生きてた男!
「透真さんのこと甘く見てたわ。」
「さーちゃん、俺もだよ。」
「・・・・・(すご過ぎる)」
「ひーちゃん、師匠枝に引っかかってた。」
「あー、うん、そうかいね。」
我が兄ながら恐ろしく危険人物だ。
取り扱い要注意人物として認定されるのも
時間の問題でそんな兄の妹は苦労の連続である。
ケラケラ笑ってる姿は容姿の美しさに拍車を
かけたのか通行するところで女性が目をハート
してバタバタ倒れて行くのだった。
「さーちゃん、さーちゃん、ひーちゃん、ひーちゃん~
修ちゃん、修ちゃん可愛いな~」
とんでもなく恥ずかしい兄である。
「すまない、兄ちゃんの奇行を止められなかった責任
はこのあたしにある!」
「日和ちゃん、誰も止められないから気にすることないよ。」
真君、ナイスフォローですぞ。
永瀬家の家族が心広くて本当に良かった。
この5人と1羽の買い物は愉快でとても
楽しくて、出来ればまたの機会でも実現
出来るといいなと思った。
その日は、ケーキの仕込みをしてスポンジ
ケーキを大量に焼き、明日に備えることにした。
夕飯にビーフシシューを食べながら、明日の予定を
確認していた。
兄ちゃんも、明日は菜南子先生とデートしてくるらしい。
そんなことが出来るのか心配したが、菜南子先生も
器の大きさは真君ほどだから大丈夫だろう。
あんまり、変な行動取らないで貰いたいものだ。
ジョセフィーヌも永瀬家で過ごすから明日は
気にせず遊んでこれるみたいで何よりだった。