Hurly-Burly 4【完】
朝からケーキの飾り付け作業に取り掛かって、
いつの間にか夕方になっていて時計を見た時
は驚き過ぎて戸惑った。
お昼ご飯食べるの忘れてしまっていた!
1食食べなかったのはかなり大きい損失だ。
放置していたケータイを取りに自室に戻ると、
インターホンが鳴って玄関に急いだ。
「おいっ、確認しろ無用心!」
「何だ、慶詩とユウヤ・・・ナル君!」
「何で、ナル見た時だけテンション跳ね上がるんだよ。」
だ、だって、見てみよ。
トナカイのカチューシャしてて可愛いよ。
めんこいよ、キュートさに拍車がかかってるよ。
「ヒヨリン、忙しかった?」
「えっ?」
「メール見てなかったっぽいから。」
「あはは、忙しいというか集中してた。」
悪いことをしてしまったな。
「ってことは、まだ準備してねーのか?」
「あ、すまない、早急に支度をしよう。」
ちょいと、上がって待ちたまえと言って
リビングに案内してから急いで着替えて、
サンタの帽子を装着した。
「お待たせしましたよ。」
「わー、サンタの帽子だ!」
「早っ」
「つーか、変わってねぇな。」
Tシャツにカーディガンを羽織って、
ジーパンスタイルに変わったのはサンタの帽子
が加わったところぐらいだろ。
「えっ、変わってるよ。Tシャツもカーディガンも
変えてきたんだからな。」
「もうちっと着飾れよ。飾り気のねぇー女だな。」
「着飾るほどでもないだろーよ。」
食卓机に並べたケーキを手伝って持ってもらう
ことにしたはいいものの、どうもバイクで来たらしい。
「こ、壊れんかね?」
「へーきだろ。」
「いや、あたしの芸術が!!」
ナル君の後ろに乗れとのことらしい。
「よ、よろしくお願いします。」
ナル君がギュッと抱きついてそのまま、
バイクに乗せられた。
そして、バイクに乗るとナル君は豹変する事実を知った。
「ひっいいいいいいいい!!」
歩けば良かったと思ったさ。
ナル君の背中にしがみついて振り落とされないように
必死だったのも近いおかげですぐに終わった。