Hurly-Burly 4【完】
学校が何故開いているという疑問よりも先に、
ケーキが壊れていないか心配で堪らなかった。
「ヒヨリン、非常階段からでいいか?」
「あ、うむ!」
入口は非常階段からの方が良いらしい。
「そういやー、何個作ってんだよ。」
「人数、意外と多かったみたいだし、
足りないよりはいいかと思ったのだよ。」
気の利く女レベル1は超えたであろう。
だって、上條さんも参加するって急遽決まったんでしょ?
昨日知って、慌ててスポンジ焼きすぎてオーブンが
壊れそうな勢いだったよ。
マコ君は今頃サユとデート中だし、田中も来るのかな?
廊下のひんやりした感覚にひっ!!となった。
3人の後を追っていつもの部屋に入ると、
飾り付けというよりは人の人数に圧倒されて
吐きそうになってしまった。
「うっぷす」
何、この人数ありえないのだが。
人酔いするあたしへの配慮ゼロか!?
確かに、予想はしていたよ。
ケーキ作ってたら顔青くなったもの。
「日和ちゃん、大丈夫?」
馨君、蕁麻疹出そうなほど追い詰められた状況よ。
「こ、殺す気か君たち!」
知らない人も結構居るし、密着密集地帯のここに
入る勇気は持ち合わせてないぜ。
「ごめんね、呼びかけたら集まって・・・」
「無理そうか?」
ナル君、トナカイのカチューシャは駄目だよ!
可愛すぎて抱きつきたい衝動になる前に、
理性を保つのよあたし。
「し、仕方あるまいな。」
とは言っても、部屋の中溢れかえるほど人が
いっぱいで部屋の前に立ち尽くす他になかった。
ガヤガヤもう騒ぎ始めている連中も居るようで、
酔っ払いか君たちは言いたくなるほどテンションが
異常なほどhighになっていて絶句だった。
あ、あたしは一緒に楽しめるのだろうか?
温度差が激しすぎるような気がして、
緊張が走っていたのもあってカチコチになって
その場を動けずに居たらナル君が手を引いてくれた。
それが、心強くてギュッと握り返してナル君
パワーを注入した。