Hurly-Burly 4【完】

屍のように魂が抜けた経験をしたのだった。

息を大きく吸い込んで盛大に吐き出す。

こ、呼吸をするのも忘れてたとは言えまい。

バイクが止まると直ぐに飛び降りたい衝動に駆られた。

信号が見事に青ばかりで一度も止まることはなかったのだ。

まさに、生死を彷徨うな暴走バイクだった。

だから、伊織君が降りるや否や直ぐに飛び降りて、

地面に手を付いて勘弁してくれと言わんばかりに

呼吸を静かにしていたはずだった。

ケラケラ笑う慶詩とヘラヘラ笑う伊織君に

怒りが込み上げて来そうでヘルメットを投げつけた。

「し、死ぬかと思ったではないか!」

「ちょーっとスリルがあっただけじゃねーの?」

「う、嘘を吐け!ちょっとどころか大いにだ!!

寿命が30年ほど縮んだらどうしてくれるんだ!!」

ぜ、絶対に10年は縮んだ気がする。

「うっせーな。さみぃーから早く入れよ。」

け、けしからんぞ!

こういうことには巻き込まないでくれと言いたい

ところなのに着いたところを見てポカンと口を開けた。

自動ドアが開いて先に入ってく2人に遅れを取りながらも

後ろを着いて行く。

「おー、何だ?クリスマスパーティーだったんじゃ・・

あれ、日和ちゃんいっらしゃい。」

in the バッティングセンター。

目の前では不思議そうな顔をして受付に座ってる

ターヤンさんがバットをはいっと慶詩に渡してた。

「何だよ、伊織も一緒って変な組み合わせだな。」

あ、あたしもそう思うぞ!

何故、危険な2人の引率をせねばならんのだ。

カムバック、あたしの楽しかったクリスマスパーティー!!

「んー、変でもないよな~。慶ちゃんとは仲がいいもんねー。」

「いや、そこに日和ちゃんが居ることが問題だろ。」

ターヤンさんよく分かってらっしゃる。

あたしもそれを誰かツッコミ入れてくれる

ことを期待していたんですからね。

「しばらく、何かと時間なかったろ。

少し打ってきゃ少しは発散すんだろ。」

バットをほれと投げられてパシッと片手で受け取った。

あたしは本当に馬鹿でどうしようもない。

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