【コラボ】パラレル・ラブストーリー
『まりあ、これ、あっちでいいんだよね?』
『うん。
重いね……神無、大丈夫?』
『大丈夫だよっ』
あれは、文化祭の後片付けをしていた時のこと。
まりあと神無は長机を倉庫に運ぼうとしていた。
『貸せ』
さっと神無と位置を変わったのは、龍真だった。
無愛想だけど、ここぞというときはいつも優しくて、気がつく。
でも……
『はうっ、いいよぉ、まりあと代わってあげてよぅ!!』
『なんで?お前のがちっこくて、見るからに非力だろ。
さっさと運ぼう、安城』
『うん』
『まりあぁ、ちっこいとか非力とか、否定してよぉ!!』
『はいはい。あとで遊んであげるから』
『むぅぅぅぅ!!』