【コラボ】パラレル・ラブストーリー
「あー、見てたのか。
あれは違う。
かくかく、しかじかで」
龍真は龍真で、神無に説明をしなくてはならなかった。
神無はそれを、信じられないというような顔で聞いていたが、やがて納得した。
「あぅ……そうだよね、まりあがそう簡単に岡崎先輩のこと吹っ切って、他の男の子と付き合うわけないもんね……」
疑ってしまって、悪いことをした。
神無は自分を恥じる。
そうだ、こっそり好きな人の秘密を打ち明けあった日のまりあの目に、嘘なんかなかったのに。