運命鑑定
リビングにある大きな机の前の、椅子の1つに腰を掛けている叶華。
愛斗は初めて来るあたしの家に、戸惑い気味に叶華の横に立っていた。
戸棚から、チョコクッキーを出して机に置く。
「...愛斗も座って」
あたしが言うと、愛斗は叶華の前の席に座った。
叶華の隣に腰を掛けると、叶華による久しぶりのマシンガントークが始まった。
「めーっちゃ話したいことあるんだけど!! いい? いいよね!! よし来たっ!!」
愛斗は苦笑を洩らしながら頬杖をついて叶華の話に耳を傾けていた。
「まずさ!!
叶華、超!!美紅としゃべりたかったああ!!
『話しかけないで』の期間、あれは長すぎだって!! いくら叶華でも美紅としゃべれないなんて死にそうだったって!!
その代わり、愛斗が犠牲になってくれたけどねー」