運命鑑定
「はぁ...」
「どーした?美紅」
午前の授業を全て終え、今は昼休み。
いつものように弁当を食べているけど...
「なんで、愛斗がいるの?」
いつもはいない人がいるせいで、朝のようにみんなの目線を感じる。
それがあたしには少し嫌で聞いてみた。
「こら!!美紅!! 一応、うちの彼氏なのっ」
予想通りの答えが返ってきた。
2人で食べればいいのに...。あたしだってそのくらいの気はきかせてあげれるのに。
そう思ったが、叶華がいいならいっか、と納得した。
でも...いまいち盛り上がらない。
すると、 愛斗が意外な話題をだしてきた。
「そういえば今日ね、叶華ちゃん。運命鑑定で『友達が増える』って書いてあったんだ。」
「おお!!凄いねーっ!!美紅のことじゃん!!」
ここにも運命鑑定をやっている人が...。
あたしはそのことに少しびっくりした。
一体、このクラス、この学年で何人の人がやっているんだろうと不思議になった。