《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
「病室でお嬢様を退屈させていけないと思う相馬社長の気遣いです。例え、大袈裟でも社長の厚意は受け取ってあげてください!」



「・・・緑川君の大変ね」


「え、あ…別に」


「祐早斗の秘書になって何日目?」


「まだ、1週間です」


「そう」


美苑夫人は病室の中に俺を案内してくれた。



一人娘の早祐ちゃんは就寝中。


小さい身体に繋がった点滴針が痛々しい。



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