《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
「君は幸せな新婚生活を送ってるのに…その生活を俺は壊そうとしている」


何度も離しては重ねるキスの音は罪の数を増やす。



薄明かりの部屋に、白々と光る月。


それが濱部社長だ。


「そう言えば、俺は君の名前を知らなかった」


「私は桃です」


「俺の名前は知ってる?」


「透真さん」


月が私に向かって、堕ちてくるーーー・・・


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