《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
俺はベットから出て、そばのソファーに置かれた自分の服を着始める。



「生まれてくる子供には…本当の父親が必要だと思わない?」



「100パー…濱部社長の子供だと決まってない!!俺と桃の子供である可能性だってあります…」


「…和也は許せるの?奥様の浮気」


「それは・・・」


俺は美古夫人に訊かれ、言葉を淀ませた。

正直、許せないーーー・・・



「俺だって、昨日…美古夫人とヤッていたのならお互い様です」



記憶は曖昧で、


不鮮明だけど・・・



この状況を見ていると何かあったんだと思いたくなる。



お互い様なら、差し引きはゼロ。



桃を咎めるコトもできない。


その方が気も楽だ。





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