《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
俺は意識を取り戻した…


白い天井に眩しい蛍光灯の光。
ここはたぶん、病院。


「和也…」


俺の名前を呼ぶのは会いたかった…愛しい妻・桃。



「桃…!?」



俺は身体を起こした。


「いてぇ…」

頭はズキズキと鈍い痛みを走らせて、身体中のあちこちが痛い。



「相馬社長は??」


「相馬社長は無傷よ…今…美苑夫人と一緒にいるわ」


「そっか」


「和也の方が重傷。単なる全身打撲だけど、頭を強く打ってるみたいだから念の為に2,3日、入院が必要みたい」






< 160 / 191 >

この作品をシェア

pagetop