《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
「私たち…離婚するよね」


「離婚?さあな」


少しは期待を持っていいの?
こんなお馬鹿な私の夫でいてくれるの?


トーマには沢山、訊きたいコトがあるけど。
声にしては言えない。



トーマの口から本音を訊くのが恐ろしい。



「俺のお仕置きを受ければ別に…考え直してもいい。俺に背を向けろ…美古」



私はトーマの言われた通りに背中を向けた。


「緑川とは本当に何もなかったのか?」


「なかったわ」


「他の男は?」


「ないわよっ!」

私を疑うトーマに大声で返した。



トーマの手が私のヒップをスカートの上から撫で回す。





< 169 / 191 >

この作品をシェア

pagetop