《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
「俺が彼女を説得してやるから…彼女の携番、教えろ!」


「おい!?変なコト、言わないか?智成」


「少しは、弟の俺を信用しろよ。兄貴」


「お前…俺の女を寝取ったり…全然、信用の出来ない男だっただろっ?」


「そんな余計なコトは記憶してるのに、どうして肝心なコトは忘れるんだ?兄貴」


俺は智成に急所を突かれ、口を引き結んでしまった。


「兄弟がいると、色々あるんですね」

一人っ子の和也は俺たちを羨ましげに見つめた。

「これが彼女の番号だ…」

「つーか。ケータイごと貸せっ」
智成は俺のケータイを奪った。



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