《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
「・・・別に俺の忘れ物を届けてくれただけだ」



「それだけですか?随分と親密に見えましたが…」


栗原さんの眼鏡の奥の瞳が恐ろしい程、鋭くなっていた。


「キスしたと言えば…それで満足か?栗原」


「…キスね…前の件は上手く隠しましたが…今回ばかりは…無理かもしれません…。相手は有名な華道の次期家元の新妻ですから」


「俺たちは別に付き合ってるわけじゃないからな」


「まぁ~ともかく、今は離れてください…」



「・・・」
濱部社長は栗原さんとその場を立ち去ってしまった。



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