夏音



「愛姫は……幼なじみだよ?」


その答え以外に何があるというのか。

そう言ったら、佳奈乃がきゅっと腕を小さく掴んだ。
俺より少し小さいからか、手に近くてドキッとする。


「じゃあ、さ、付き合って……くれませんか?」


ちょっと上目遣い。
その仕草が、佳奈乃と話してるというのに、不意に愛姫の顔が浮かんできた。


「あ、返事はまた今度でいいの。」



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