曖昧ショコラ【短】
こんなにも俺様な篠原が売れっ子作家だなんて信じたくは無いけど、そう思う自分(アタシ)も相変わらず彼の書く作品に魅了されている。


篠原の作品なら処女作から最新作まで、もう何度読み返したかわからない。


それ程好きな作家なのに、彼の正体はあの暴君、葛城龍司(カツラギリュウジ)…。


篠原の作品から想像していた作家像と本人の性格が遥かに掛け離れている事に、未だに納得がいかないのだけど…


それでも出会った時からずっと彼に振り回されている以上、現実はこんな物なのだと落胆するしか無い。


ただ…


やっぱり、あたしは篠原の作品の虜なのだけど…。


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