赤い薔薇の下で【六花の翼コラボ】




――岡崎瑛は、動揺していた。



駆け出した理由を、『自分が好きだから』と告白した後輩の淋しそうな笑顔に。


それを聞いた瞬間、『嬉しい』という感情を抱いた自分に。


そして――自分に背を向けて去って行こうとする、まりあに。



『…………ッ』



遠ざかろうとする小さな背中に何故かとても焦った瑛は、思わず感情に任せて手を伸ばし――そのまま、まりあを抱き寄せた。


けれど。



『…ど、どうすればいい!?』



その後どうすれば良いかわからず、思わず瑛は途方に暮れた。


そして、しばらく逡巡した末――



「……俺には、『好き』という気持ちが良くわからない」



自分の気持ちを、正直に言う事にした。




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