わたしは彼を殺した、そして彼に殺される

これは、やっぱり幻覚?

だから…

わたしは死なないようになってるの?

わけがわからなかった。


わたしは、ゆっくりと立ち上がり

もう一度、家に戻っていく。

鍵は開いていた。

部屋に入ると…

机の引き出しは開いたままだし、

窓も開けっ放し。

どうやら幻覚じゃ、ないみたい。

じゃ、あれは何だったの。

さっき感じた暖かい空気。

あれは人の温もりに似ていた。
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