甘い姫のスパイス達


「はは、莉亜ちゃん
やっぱ天然だよなー」


謝る私を見て咲さんは
お腹を押さえて笑ってる


「ちょ!咲さん!」


ばかにされてるみたいで
ムッとしたら咲さんは笑いながら

今日は送る、そう言った


「あ!待ってください!!
お会計してないし!お店に」


「会計は済ませたし
唯さんは今日は上がれって」


咲さんは話ながらすでに
車に乗ってしまってた


私も後を追って車に
乗ろうとしたんだけど…


体が動かなくて


「は、遥さん!?」


腕を掴んでいたのは遥さん


「わりぃ、この子借りるわ」


咲さんにそれだけいって
私を引っ張った


「え!!ちょっと!遥さん!」





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