赤い糸のその先は…。

「そうだ、ユキに丁度いい男がいるのよ。


人数合わせで一応呼び出しておいたから。」


人数合わせって、それじゃあ合コンみたいだよ?


「だれ?だれなの?」ユキちゃんは反射的に喰いついた。


大丈夫なの? すっかり期待しちゃってるよ?




カラーンコローン




ドアベルが鳴った。




4人が一斉にドアの方に視線を向けた。


...あれ?...課長?なんで来たの?


私の隣でユキちゃんもガッカリとため息を漏らすと


「なぁーんだ、課長かぁ」って、つまらなそうに呟いた。


「裕也くん、健、こんばんは。今日は誘ってくれてありがとう。うれしいよ。」


ん?この声って......。


課長に続いて後ろから現れたのは社長だった。
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