赤い糸のその先は…。
「大丈夫よ、ユキ。心配しなくても。」
「何が?」
「アレは、普通に出来るから。」
「アレって?」
「アレと言えばアレよ。」
「アレって、アレ?」
「そう、アレよ。」
室長とユキちゃんが小さい声でコソコソするから、
テーブルの上で4人が頭を近づけた。
アレって何のことですか?
「ゆずも、大丈夫よ。コウは結構遊んでいたから経験豊富だし、
初めてのゆずにはちゃんと優しくしてくれるはずだから。」
そう言って、何も怖くはないからねって室長が私の手を握ぎってきた。