冷たく悲しい冬景色




そして彼女はハッっと思い出したように俺の方に顏を向けた





「先生、とても嬉しいありがとう」



彼女は笑って俺に礼を言った




彼女が笑ったのは俺と出逢ってから初めてみせた





俺は驚きのあまり言葉を失った






「…。あっ!あっ!いえ!こちらこそ喜んでもらえて嬉しいです」




俺は彼女の笑った姿が忘れられなかった






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