ぬくもりをもう一度
男子トイレの鏡の前で

ふうっと息を長く吐く。


4時間経った今も、

俺たちはカラオケ店で

話しながら歌い続けていた。


このまますぐ帰ってしまうなんて、

もったいない。


お互いの時間が許す限り、

こうしてあの頃のように

過ごしていたい。


香澄も帰るそぶりを見せないし、

このまま2人の時を楽しもう。


そう、俺は思っていた。


ただ、お互い

お酒が大分入っているせいで、

俺はトイレが近くなってしまうし、

香澄は今にも

眠ってしまいそうなほど

目がトロンとしていた。





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