ぬくもりをもう一度
「……もしもし」


「亨くん? よかった、

 番号変わってなくって……。

 ごめんね、

 いきなり電話しちゃって」


昨日と変わらない、

ふわりと柔らかな声で

話しかける香澄の声に、

俺の耳がくすぐったく感じる。


それと同時に唇に

あの時の感触が蘇ってきて、

一気に身体中が熱を持ち始める。


俺をこんなにも狂わせてしまうのは、

香澄しかいない。


「いいや、大丈夫だよ。

 今、昼休憩中だから」


「あ、お昼中だった?

 尚更悪いことしちゃったね、私。

 ごめんね、もう切るから

 お昼ご飯ゆっくり食べてね」





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