ぬくもりをもう一度
社内でプライベートな

電話をすることは、

禁止されてはいないのだけれど、

暗黙のルールで社員みな控えている。


しかし、今かかってきた

電話の相手が香澄である以上、

俺はどうしてもその電話に出たかった。


だから、社内でも

外の空間にいられるテラスへと

向かうことにした。


外へ通じるドアを開けた瞬間、

もわんとした密着する空気を

身体中に感じる。


はやる気持ちを抑えながら、

俺はようやく

通話ボタンを押して耳に当てた。





< 128 / 297 >

この作品をシェア

pagetop