ぬくもりをもう一度
「驚かせちゃってごめんね。

 実はね、亨くんにどうしても

 伝えたいことがあって、

 ここでずっと待ってたんだ」


「伝えたい、こと?」


そのまま繰り返す俺に、

香澄は小さくこくんと頷く。


「どうしても、今日、

 直接伝えたくって……」


香澄のいう“伝えたいこと”とは

一体、何なのだろうか。


それも切羽詰った様子でいることに、

胸騒ぎがする。


変なことで、なければいいのだけれど。


「とりあえず、ここじゃちょっと。

 そこのカフェに行こう」


そう言うと、俺たちは

すぐ近くにあるカフェへ入った。




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