ぬくもりをもう一度
「来てくれて嬉しかった。

 ありがとね。

 阿久津くんと

 一度でもいいから

 食事がしたかったから、

 こうして向かい合って

 座ってるのが、夢みたい」


「そりゃ、どうも。

 まぁ、キミにあんなメモ

 渡されたら断れないしね」


時間と店を指定されたメモ。


あんなことが書かれていては、

「断るな」と言っているも同然だ。


壁に等間隔で設置されている

間接照明が、

ゆらゆらと幻想的に揺れて

影を作っている。


薄暗くて、

どこかの別荘のような店内は、

きっと燃え上がっている

カップルにはうってつけの

環境だろう。






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