ぬくもりをもう一度
「香澄……」


「ん、何?」


俺の呼びかけに、

潤ませた大きな瞳で真っ直ぐ見つめる。


その綺麗な瞳に応えるように、

ほんの少しだけ微笑んで言葉を続ける。


「香澄に、どうしても

 渡したいものがあるんだ」


そう告げると、

それまで絡ませていた腕を解き、

それまで隠すように持っていた

小さな紙袋を胸の辺りで軽く振る。


ずっと、ずっと悩んで、

ギリギリまでかかった香澄へのプレゼント。


喜んでもらえるか、

正直言うとかなり不安だ。


でもきっと、香澄だったら

受け取ってくれると信じたい。




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