ぬくもりをもう一度
「で、でも……。
あ、ほら。
この近くに新しいお店が
オープンしたの、知ってる?
ゆったりとくつろげる、
バーなんだって」
目をコロコロとさせながら
俺を引き止めようとする
その姿は、
本当に健気で可愛い、と思う。
でも、今の俺の心には
全くといっていいほど、
無意味なものだ。
「いや、いいよ。
じゃあ、俺はこれで」
待って、
と必死な野々原の声を
背に受けて、
俺は振り返らずに
店の出入口へと向かった。
冷たい微笑みを見せるウェイターに
2人分の食事代を支払ってから、
埃まみれの雑踏へと足を踏み入れた。
あ、ほら。
この近くに新しいお店が
オープンしたの、知ってる?
ゆったりとくつろげる、
バーなんだって」
目をコロコロとさせながら
俺を引き止めようとする
その姿は、
本当に健気で可愛い、と思う。
でも、今の俺の心には
全くといっていいほど、
無意味なものだ。
「いや、いいよ。
じゃあ、俺はこれで」
待って、
と必死な野々原の声を
背に受けて、
俺は振り返らずに
店の出入口へと向かった。
冷たい微笑みを見せるウェイターに
2人分の食事代を支払ってから、
埃まみれの雑踏へと足を踏み入れた。