ぬくもりをもう一度
こういうさりげない気配りが、

香澄の最大の魅力だ。


ちゃんと周りを見て

流れるように行動できる女性が、

この世の中にそうたくさんは

いないはずだ。


こんな素敵な女性を、

俺の身勝手な考えで

手放してしまったんだ。


「いや、会社の女の子には

 興味ないよ」


“香澄しか、見えてないんだよ”


そう心の中でぽつりと呟く。


そんな情けない俺が

なんだか可笑しくなって、

小さく笑った。




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