ぬくもりをもう一度
香澄はそんなにお酒に

強い方ではない。


学生の時の飲み会でも、

いつも端っこの方で

ゆっくりと飲んでいる

タイプだった。


グラス2,3杯で

すぐに酔いが回って、

飲み会も終わりを迎える頃には

コロンと寝ていたのを思い出す。


きっとそれは、

今も変わっていないんだろう。


すぐに運ばれてきたビールを

一口含むと、

俺はおもむろにマイクを手にした。


「香澄の結婚祝いに、

 1曲プレゼントするよ」


そう言うと、

俺は目を静かに閉じた。




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