後悔バス【短編】
次のバス停に着いてしまった


『ちゃんと、君に気持ちを伝えれて良かったよ。聞いてくれてありがとう。じゃあね』


って席を立った


『何?』


俺は佑香さんの腕を掴んでいた


『あのさ…、俺…』


佑香さんがまた席に着いた


『いいよ、ゆっくりで。ちゃんと聞くから』


喉が渇く
唇も乾いて
女に好きだって
言うだけなのに
しかも過去の話なのに
めちゃくちゃ緊張する…


『佑香さん、俺、あの時、佑香さんに告ろうと思って行ったんだ。だけど俺、勘違いしちゃったから…何かバカにされた感じがして…その…』


あ~
何で25の男がシドロモドロになってんだよ



『クスクス…それで?』


佑香さんが優しく聞き返す


ヨシッ


『俺、佑香さんの事好きでした。めちゃくちゃ好きでした』


言った途端、佑香さんの唇が俺の唇に重なった


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