先輩とあたし。
「んじゃいこっか」
『うん。ごめんね』
あたしと亮太くんは横に並んで歩きだした。
「なにがー?」
『わざわざ来させちゃって…』
「別にえーよ。家にはあんまいたくないし」
『そーなん?』
「そーそー」
どんどん歩いて行くけど、全くわからない道だった。
暗くてほぼ見えないし。
あたしと亮太くんの会話は止まらなかったけど、あたしは正直にいうと恥ずかしかった。
亮太くんと話していると、ずっと笑っている自分がいる。
だっておもしろいことばっか言ってくるんだもん。
おかげでおなかが痛い。
一旦、会話が止まって沈黙が少し続いた。