ダイヤモンドの誘惑
・・・

強引に決められた約束。

・・・

朝・晩の送り迎えを、

蓮は一度も欠かしたことがなかった。

・・・

仕事も今まで以上に、

根を詰めてやってるらしく、

愛斗がかなり心配している。

・・・

「かすみさん・・・

お願いですから、オレに、

送り迎えをさせてください。

オレの婚約者は、こんな事でへそを曲げる

女じゃありません…

それより、無理をしてる社長を、

このまま見てる方が、

気が気じゃない・・・」


「・・・」

何も言えず、黙ってしまった私。

・・・

そんな事、

私だってわかってる。

蓮のこんなことしてほしくない。
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