青空バスケ―番外編―

「花井?」

聞き覚えのある声に視線をそちらに向けると……クラスメートの女子が立っていた。


「栗山か」


栗山香帆。

同じクラスで……結構気の強い女子。


「アンタ、こんなとこで何やってんの?」

「何って……見ての通り。
お勉強だ!
俺は勤勉だからな!」

「……それ、補習のプリントでしょ」

「なっ……わ、分かってるなら聞くなよ!」


栗山は小さく笑うと、俺の前の席に腰掛けた。


「部活大好きな花井が放課後に教室に残ってるなんて、それ以外考えられないでしょ」

「うっ……」


た、確かに……。

いつもはホームルームが終わるとすぐに教室を飛び出していくからな、俺。


「ていうか、そんなたくさん……終わるの?」

「お、終わる!
終わらせてみせる!
じゃなきゃ部活出れないし!!」


今度こそは高瀬先輩と1on1するんだから!


「ふぅーん……」


栗山はじっとプリントの山を見つめる。

……そして、何かを思いついたようにニッと怪しげな笑みを浮かべた。

そして……

「手伝ってあげよっか?」


思いもよらぬことを言われた。

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