社長の吐息プラチナの甘美な囁き
「紹介する…俺の妻の早祐だ」



「尚貴も結婚したの?へぇ~っ。可愛い奥さんね…」


「そうか?」


「ねぇ?尚貴…久しぶりだし、1曲踊って」


「えっ!?」

尚貴は絶句して私を見つめる。



「…いいでしょ??」


強引にサラさんは尚貴の左腕を引っ張った。



「…」


尚貴は私の手から手を離して、サラの誘いを受け入れる。


楽団は優雅なワルツの旋律を演奏し始めた。



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