セックスフレンド
ミカちゃんは、ケラケラ笑っている。

負けて悔しいのは、哲也さんだけらしい。

「マナ。今日、テツのおごりで焼き肉だぞ」

「焼き肉?」

「そう。オレ達は焼き肉を賭けて、戦ってたんだぞ」

「そうだったんだ」


──そんなわけで、あたし達は焼き肉屋さんへ移動した。


哲也さんと貴広がバカ話をして、あたしとミカちゃんは笑ってばかり。

焼き肉も美味しくて箸が進む。

店に入り、1時間が経つ頃、哲也さんがトイレで席を立った。

その間にテーブルの端に置かれた、哲也さんの携帯が鳴った。

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