セックスフレンド
すぐに携帯は鳴り止んだ。


「テツ、携帯鳴ってたよ」

哲也さんが戻って来ると、ミカちゃんが教えていた。

そして、哲也さんは携帯を確認する。

「瑞希からか」

誰に言うわけでもなく、哲也さんはつぶやくように言った。

「み…瑞希くん?」

ミカちゃんが聞き返した。

あたしは名前を聞いた瞬間、心臓がヒヤッとした。

貴広は黙々と肉を食べている。

「電話は瑞希からだよ。ミカ会ったことあるだろ?」

「うん……あるけど」

「そういえば、マナちゃんも瑞希には会ったことあるだろ?」

哲也さんさんに聞かれて。

あたしは動揺してしまった。

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