セックスフレンド
「本当にいいんだな?」

貴広の手が頬に伸びてくる。

「すればいいじゃない。その先もすれば? 貴広もどうせあたしのこと簡単に脚を開く女だって思ってるんでしょ!」

「マナ…」

「あたしは、お手軽にヤレル女なんでしょ!」

瑞希くんに言われた言葉を思い出してしまった。

傷口が開いて、ズキズキと胸が苦しくなる。

「あいつにそんな事言われたのか?」

貴広があたしを抱きしめてきた。

温かい胸の中で涙が溢れた。

「今日、ミカちゃんから話聞いたなら、知ってたでしょ?」

「ヒドイこと言われたとは聞いたよ。ミカちゃんから、1から10までの話を聞いたわけじゃないんだ」

「……」

「あいつ許せないな」

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