セックスフレンド
「全部、受け止めてやるから」

「え?」

「オマエの気持ちも知った上で、オレはオマエの側にいるから。死にたくなるくらい辛いなら、オレを頼ってこい」

ギュッと貴広に抱きついた。

あたしはズルイ女だ。

貴広なら、あたしのことを傷つけるようなことしない──。

それを知ってて、貴広に瑞希くんのことを話したのかもしれない。

だけどこの孤独に勝てる自信もない。

なんて卑怯な女だろう……


その夜、貴広はあたしの家に泊まった。

でも、同じ布団の中で眠っただけで、キス1つすらしなかった。





< 190 / 343 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop