セックスフレンド
「あれは無理矢理だよ。迫られたんだよ。
もちろん、それ以上は阻止した」

瑞希くんが続ける。

「マナが来る前の日、オレの家で高校の時の友達と飲むことになったんだ。 その時、誰が知らせたか知らないけど、ありさも来てた。
皆、帰っていく中、ありさだけ帰らなくて、仕方なく泊めた」

「じゃあ、あたしが来た時にシャワー浴びてたのは…たまたま?」

「そうに決まってるだろ?」

「……」

色んな事実を知り、少しだけ心が軽くなった。

あたしと瑞希くんは、心が通じ合っていたんだね。

だから、恋人らしいことが出来ていたんだと思う。


「一通り話しも済んだし、出ようか?」


瑞希くんが伝票を持って立ち上がった。
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