セックスフレンド
「謝らないで。まるで抱いたこと後悔してるみたいじゃない」

そして、あさし自身を否定されているみたいな気持ちになった。


それっきり、あたしと瑞希くんは口を開かなかった。


どんどんアパートに近ずいてくる。

あたしは足を止めた。


「マナ?」

「…瑞希くん…っ」

あたしの目には涙が溜まっていた。

「どうしたんだよ? オレとのお別れが悲しくて泣いてるのは、分かるけど」

瑞希くんが、おちゃらけた口調で言う。



──────このまま離れたくない。


あたしの気持ち。

出来れば、このまま瑞希くんといたいと思った。
< 261 / 343 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop