セックスフレンド




───数日後。



あたしは、仕事帰り病院に来ていた。


ミカちゃんの話しでは、瑞希くんは、まだ目を覚まさないとのこと。


人工呼吸器を相変わらずつけられたままの、瑞希くん。

あどけない顔をして眠っている。


「瑞希くん、今日は面会時間ギリギリまでいるね」


手を握りしめ話しかける。


「昨日、コンビニ行ったらね、新作のスイーツが出てたんだよ。瑞希くん好みの味だと思うよ」

当然のごとく返事はない。

「ねぇ? いつになったら、目を覚ますの?」

素朴な疑問を口にする。
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