セックスフレンド
「斗真と働けて良かったよ」

「あたしも大野さんみたいな人の下で働けて良かったです」


貴広と別れた後、仕事がしにくくなるかと思ったけど。

一切、そんなことはなかった。

これも、貴広の大人の対応のお陰だと思う。




ラインメンバー達と話し込んだ後。

更衣室に向かっていたら、


「マナ」


後ろを振り向くと貴広が立っていた。


「さっきは、先輩として話しをしたけど──」

「うん」

「ここからは、元カレとして言わせてくれる?」

「じゃあ、元カノとして話しを聞こうかな」

そして、貴広は一呼吸ほどおいて話し始めた。

「マナ元気でやれよ。これから、大変なこともあると思うけど。マナなら乗り越えられるよ」

「ありがとう」
< 333 / 343 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop