セックスフレンド
「週末会いに来るからな」

「うん。楽しみにしてる」

離れて暮らしてる。

と、言っても、全然会えない距離ではなかった。

あたしと瑞希の住むマンションから、実家までは2時間くらい。

仕事をしている瑞希は、平日に会うのは厳しいから、週末になると実家に泊まりにきてくれた。





育児をこなす毎日はあっという間に過ぎていき──

1ヶ月が経ったある日、あたしはマンションに帰ることになった。

今日は実家まで瑞希が迎えに来てくれることになっている。


「マナ、お昼食べて帰らない?」

瑞希が来る前に、未希のオムツを替えていると、お母さんが聞いてきた。

「うん。食べて帰ろうかな」
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