セックスフレンド
「…お腹空いた!」

あたしは咄嗟に言った。

「そうだな。もういい時間だもんな」

「美味しいお好み焼き屋に、連れて行ってくれるんだよね?」

「うん。行こうか」

大野さんが、映画館の駐車場から車をスタートさせた。

今日は大野さんに短時間の間に、二度もドキドキさせられてしまったよ。
笑った顔が可愛いなんて。
よく言えるよ。

さすが、年上の男性。
女の子が、
ドキドキするような。
喜ぶような。
そんなセリフを知っている。

『マナ』
本当は、あの後、何を言いたかったの?
それは、聞きたいような聞きたくないような……
そんな曖昧な気持ち。


< 68 / 343 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop