名無しのノート
朝早く、わたしはあの廊下に向かいました。まだ、校内には先生方しかいません。

トイレに向かう最後の角を曲がります。

…やはりノートがありました。体は震えていますが、瑠璃香さんを頼るわけにはいけません。

そこには、短い一文だけでした。


止められなかった代償


止められなかった代償?どういう意味でしょうか…止められなかった[罰]ということでしょうか、

…怖いです、しかし、迷惑をかけてはいけません。どんな[罰]が来ても負けません!


やがて、朝の会の時間になりました。
先生の顔が少し暗いように見えるのは、気のせいでしょうか?

「えーみんな、よく聞いてくれ、片瀬瑠璃香さんは、





明日、転校する」
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