名無しのノート
わたしは…声をあげて泣きました。


谷中さんは、無言でわたしを見ていました。

「ここは屋上だから思う存分、泣けばいいよ」
「…いえ…もう大丈夫です」


しかし、そう思ったのも束の間、屋上の片隅に見覚えあるものが…









ノートです。
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