名無しのノート
「まあ、そこら辺はよしとして、なんで…」

谷中さんは、一息いれました。

「自殺しようとしたんですか?」


うっ、答えにくいです。


「えっと、その、あ」
「無理に言わなくてもいいですよ」

なんだか、涙が出てきました。ずっと憎しみ、怒り、憎悪の気持ちで走っていた道が崩れ落ちました。
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